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潤滑油グリースコンテンツ

潤滑技術 - グリース編

金属間で赤錆発生?その原因とグリースによる改善策とは?

各産業界で使用されている機械設備は、昨今の工場自動化による生産性向上、生産品精度向上に伴う機械設備への負荷増等により、過酷な使用環境に晒されております。より適切なメンテナンス、より適正な潤滑油・グリース選定が求められるようになっております。
最近も、メンテナンス不備や潤滑油・グリースの選定ミスにより機械設備の機器損傷による工場稼働停止といった話もお客様からよくお聞きするようになりました。

その中で疲労摩耗の1つであるフレッチング摩耗によるトラブル事例についてご紹介させていただきます。皆様の工場等で使用される機械設備にて、往復摺動する接触面で赤錆が発生し、機械設備の潤滑性が保たれていない事例は心当たりはありませんでしょうか?
これは所謂、フレッチング摩耗発生の可能性があります。フレッチング摩耗とは、接触する二物体間に微小な往復滑りが繰返し作用したときに生じる表面損傷のことで、赤錆が発生することで有名です。

 

この赤錆=酸化鉄の生成が、フレッチング摩耗と呼ばれており、このフレッチング摩耗は適正なグリースを選択することによって、改善できる可能性があります。
そのフレッチング摩耗の抑制に有効なグリースの性能要素としては、下記の3つが挙げられております。

【フレッチング摩耗の抑制に有効なグリースの性能要素】
● 適度な離油性(油がうまくにじみ出してくる性能)
● グリースの流動特性
● 適正な油膜形成

つまり、上記性能要素を満足し得る適正なグリース選定によって、このフレッチング摩耗を軽減し、機械設備の故障を防ぐことができる可能性があります。特に、耐フレッチング性能を測る試験として、ファフナーフレッチング試験 (ASTM D4170)がありますが、この試験において優位性のあるグリースがグリース選定の1つの指標にもなるかと思います。

今回は、「金属間で赤錆発生?その原因とグリースによる改善策とは?」をテーマにご説明させていただきましたが、改善したい事象に対して、適正なグリースを選定することで、大きな改善効果に繋がる可能性があります。今一度、皆様がご使用いただいているグリースについても、改めてご検討いただくきっかけとなれば幸いです。

このフレッチング摩耗抑制(赤錆発生抑制)への対策品として、2021年4月に発売したシェル ガダス S4 Z100Aも該当いたします。こちらの商品は、微小摺動や振動による接触点においても適正な油膜を形成することができる特徴も持ち合わせており、皆様のお困りごとにお役に立てる可能性がございます。
本グリースの性能や特徴についても、こちらに掲載しておりますので、ご興味ございましたら是非ご覧ください。
もしくは、ご不明点ございましたら、下記までお問い合わせくださいますようお願いいたします。

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