アルバニ「ヤ」グリース?アルバニ「ア」グリース?
各産業界の皆様からご好評、ご愛顧いただいております当社アルバニヤグリース。
よくアルバニアと間違われることが多いグリースですが、正しくはアルバニヤグリースです!!
今回はアルバニヤグリースSとEPの違いを主に取り上げてご説明いたします。
メーカー各社が標準グリースとして採用するほど、汎用性が高いグリースです。
アルバニヤグリースSとEPの違い
結論から申しますと、アルバニヤグリースSとEPの違いは非極圧か極圧かの違いです。
つまり、使用される箇所の面圧や機械の稼働条件によって使い分けていただくことになります。
それぞれの製品の特徴は以下の通りです。
アルバニヤグリースS
国内主要メーカーの標準グリースとして20年以上の実績がございます。
製品の特徴としては、工業用リチウム系高級万能グリースで、特に高品質・高性能が要求される電動機軸受けや工作機械軸受け用として最適です。また、低騒音性にも優れており、幅広い用途に使用できます。
使用用途は、モーター軸受、リニヤガイド、ボールネジ等の汎用用途全般(最高温度120°C以下)
防錆目的での使用も可能となっています。
アルバニヤグリースEP
アルバニヤグリースEPはExtreme Pressure(極圧)の略で、「世界で最も売れている万能グリースのひとつ」です。
グリースは、基油と増ちょう剤、添加剤の3つからなりますが、弊社独自の配合技術で製造することにより、高負荷のかかる軸受やギヤ等、滑りを伴う厳しい潤滑箇所の焼け付きを防止するグリースとなっております。
重荷用リチウム系汎用極圧グリース。R0および1は、金属圧延工場の集中給脂装置に適します。R000はギヤードモータ用長寿命汎用グリースです。
・高荷重の軸受(特にころ軸受やすべり軸受)
・ギヤ等のすべりを伴う潤滑部位
・鉄鋼や製紙
・部品製造業などの大型設備機械(圧延機、鍛造 プレス等)
・建設機械(旋回ギヤ等)
・各種集中給脂用途(最高温度110°C以下)
以上が主な使用用途となっております。
当社のグリースラインナップ
電気自動車の普及などの影響もあり、現在リチウムは世界的に価格・需要が高騰しています。
このような需要に比べて、グリースのリチウム需要量は微々たるものですが、増ちょう剤別のシェア割で見ますと7割以上がリチウム系グリースと言われており、グリース業界における影響度も非常に大きいものになっております。
昨今では従来よりも更に長寿命、耐熱性を求められるお客様も増えており、リチウム以外の増ちょう剤を選択されるケースも増えております。
当社におきましても、リチウム系以外のグリースのラインナップもご用意しております。
また、使用用途によって、グリースを使い分けるのが一般的です。
以下に当社の代表的なグリースを表にまとめましたのでご参考にしてください。
商品名 | 増ちょう剤 | 耐熱性 | 耐水性 | 機械的安定性 | 備考 | |
アルバニヤグリースS | リチウム | 非極圧 | ○ | ○ | ○ | 低騒音 防錆性(特に塩水条件) |
アルバニヤグリースEP | 極圧 | ○ | ○ | ○ | ||
サンライト | 非極圧 | ○ | ○ | ◎ | 漏洩性◎ | |
ガダスS4 | Gudas Zx | 極圧 | ◎ | ○ | ◎ | 低フレッチング |
スタミナRL | ウレア | 非極圧 | ◎ | ○ | ○ | 長寿命 (アルバニヤSの4~5倍) |
スタミナEP | 極圧 | ◎ | ◎ | ○ | 防錆性○ | |
スタミナHDP | 極圧 | ◎ | ◎ 撥水性 |
△ 軸受けには不向き |
高付着性能 |
上記に書ききれないグリースも実は多々ございますので、お使いの設備等に最適なグリースについてなどご不明点ございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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