グリースの性能に与える影響として増ちょう剤が、大きく起因いたします。
「グリースの組成、構造、ちょう度、性能について」では、グリースの多様な性能について触れさせていただきましたが、下記が性能とグリース組成を簡単に表にまとめたものになります。
特に、グリースの耐熱性やせん断安定性、耐水性、離油性は増ちょう剤の種類に大きく依存します。増ちょう剤の種類としては、リチウム石けん、カルシウム石けん、ナトリウム石けん、アルミニウム石けんなどの石けん系と、ベントナイト、シリカゲル等の無機物、ポリウレアなどの有機物があります。
グリースはこの増ちょう剤の種類によって分類され、石けんを増ちょう剤として用いるものを、石けん系グリースといい、それ以外の増ちょう剤を用いる場合は、非石けん系グリースといいます。また、石けん系増ちょう剤の耐熱性を改良するため、一方に脂肪酸を、もう一方に別の脂肪酸を導入した複合石けんはコンプレックスグリースと呼ばれます。シェル ルブリカンツ ジャパンの商品として、主にリチウム石けんグリースとウレアグリースがあります。
増ちょう剤の種類と特徴―石けん系
増ちょう剤の種類と特徴―複合石けん系
下記が、増ちょう剤によるグリース分類および主な特徴と用途をまとめたものになります。使用する増ちょう剤によって、発揮するグリース性能も異なることから、使用する環境・用途に応じて適切に適油選定を行い、使用する機器の安定稼働に繋げる必要があります。
増ちょう剤によるグリース分類および主な特徴と用途
◎……優 ○……良 △……可 ×……不可
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