シェル ルブリカンツ ジャパン株式会社

潤滑油グリースコンテンツ

潤滑解決事例 - 産業

射出成形機の油漏れ抑制、暖機運転の解消、50万円/年の電気代削減

射出成形機を保有し、医療品や食品のプラスッチック容器を製造しているお客様で、弊社省エネタイプの潤滑油:シェルテラスS3VE をご使用いただいた事例を紹介いたします。

ご使用される前
  • 夏場は特に油温が上がり漏れも多い
  • 暖機運転を毎朝していた
  • 省エネ対策はすべてやり尽くしていた
ご使用後の効果
  • オイル漏れ抑制 平均5℃以上の油温低下
  • 暖気運転 3~4時間 → 0時間に短縮
  • 省エネ効果 7.7 %を確認(電力使用量の削減)
※お客様に実際に測定あるいは検証いただいた結果ですので、全ての機械・条件で同じ効果が出るとは限りません。
プラスチック製品の画像です

 

1. お客様のお困りこと・改善したかったこと

消防法の関係から指定可燃物に該当する「高引火点潤滑油」への変更を検討されていました。当初は単純に「高引火点の作動油が欲しい」というご要望でしたが、お話をお聞きする中で、製造現場でのオイル漏れが発生していること、始動前の暖機運転が必要で、機械を動かしているのに生産できない時間があることがわかりました。お客様にとっては日常のことであったため、当初は問題とは感じていませんでした。お客様専用にカスタマイズしている機械であるため、ハード側で解決することもできず半ば諦めていたのですが、潤滑油で改善できる可能性があることを知り、解決に向けて取り組むことになりました。また、併せて省エネの取り組みを行っていたため、作動油を変えることによる電気代の削減効果も検証することになりました。

2. ご提案内容

高引火点潤滑油であるシェルテラスS3VEのご提案

  • ・高引火点潤滑油のため、消防法の「可燃性液体類」に該当
  • ・油圧系内のエネルギーロスが油温上昇に変換されることを抑制し、オイル漏れを抑制する
  • ・高粘度指数(温度によって粘度が変化しにくい)により、機械立ち上げ時間の削減に貢献
  • ・独自技術により、油圧系内でのエネルギーロスを削減省エネに貢献

3. ご使用後の効果

オイル切り替え後の結果、以前はシール部分から油が漏れるため定期的に補充が必要でしたが、シェルテラスS3VEへ切り替え後は、油温が5℃以上低下したこともあり、オイルの漏れを止めることができ、2~3か月に1回のシール交換の必要性もなくなりました。また、毎日3~4時間必要であった暖機運転も必要なくなり、その分を生産に活用できるため、1日当たり約200個の生産性改善も図れました。工場内の非常に重要なラインの、重要な機械であり、生産性が向上したことを非常に喜んでいただきました。

消費電力に関しても、7.7%カットすることができ、年間で50万円以上の電気代の削減が実現できました。「オイルを変えるだけでこんなに変わるとは思わなかった」と驚きの声をいただき、手間、生産性、コストを同時に改善することができ、非常に満足いただくことができました。

容器製造現場の写真です。

 

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