シェル ルブリカンツ ジャパン株式会社

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製品紹介解決事例 - 産業

シェル ガダス S4 Z100A:高機能多目的グリースで、面倒な給脂・油種管理をシンプルに。

 機械設備に最適なグリースを選定・使用することは、とても大切です。グリースは、製品ごとに潤滑性、耐熱性、耐フレッチング性、耐水性などの性能が異なるため、機械設備の特性や置かれた環境によって、最適解が変わります。最適なグリースを選べば、機械設備のメンテナンス負担を減り、機械設備の故障リスクを低め、長寿命化を実現できます。

でも、多くの設備を抱えていて、それぞれに最適なグリースを使おうとすると、油種が増えすぎて管理が難しくなってしまいます。「どれだけ整理してもすぐに散らかる」「誤給脂が怖くて誰にも任せられない」と感じたことがある方も、きっといらっしゃるでしょう。管理が難しくなると、グリースの在庫不足で機械が少し止まってしまったり、ときには誤給脂で機械設備を故障させてしまったりするかもしれません。

ひとつひとつの機械設備を個別管理することがことが、かえって、工場や機械設備に悪影響を与えてしまうこともあるのです。特に、ごみ処理施設や化学プラントなど、高温・屋外・連続稼働など負荷の高い状況では、油種管理や誤給脂のリスクはますます高くなってしまいます。

 

高機能多目的グリース、シェル ガダス S4 Z100A

 シェルの潤滑士は、このような問題で悩む需要家さまとたくさん出会い、お悩みの解決に尽力してきました。需要家さまはしばしば、「グリースの管理負担は、しかたのないことだと思っていた。解決できるとは思わなかった」と仰います。でも、そんなことはありません。一つのグリースを、複数の機械設備で最適に近いレベルで使い回せれば、油種を減らして管理をシンプルにすることができます。もちろん、ひとつひとつの設備に注目したら、最適なグリースを選ぶときより効果は落ちてしまうこともあるでしょう。でも、ひとつひとつの最適よりも、全体の効率や効果の方が大切な場合があります。

 こんなとき、高機能多目的グリース:シェル ガダス S4 Z100Aなら、性能の劣化を最小限に、油種管理の効率を最大化できる可能性があります。

 特徴1:高い汎用性

 シェル ガダス S4 Z100Aの最大の特徴は、従来製品に比べて、圧倒的な耐熱性と長寿命性を持っていることです。シェルグループ独自の合成基油を用いた新素材カルシウム複合石けんグリースであるシェル ガダス S4 Z100Aは、高い汎用性(多目的性、マルチパーパス)を備えながら、従来製品より高性能で、特に耐荷重性・耐フレッチング性・耐水性に優れます。また、-20度〜220度の広い使用温度範囲も特長です。基本性能に優れることから多くの機械設備に汎用的に利用可能であるのみならず、耐熱性に優れることから多様な運用環境にも対応することができます。

 

特徴2:圧倒的な機械設備プロテクション性能

 増ちょう剤として新素材カルシウム複合石けんを利用しているため、圧倒的な耐熱性を有しています。グリースの蒸発や漏出を抑えることができるため、給脂回数(メンテナンス回数)を減らせます。滴点試験では、300度を超える耐熱性を示しました。その他の試験でも、高い性能を示しています(詳細はカタログをご参照ください)。

※滴点試験:下部に小さい開口部のあるカップにグリースを注ぎ、加熱を続け、最初のしずくが落下する温度。グリースがしずくとして落下するということは、グリースが性能を喪失していることを意味する。

 

シェル ガダス S4 Z100Aを使った、潤滑士の解決事例

事例01:汎用性を活かして油種統合! 管理負担を小さくしました。

 

 大きな工場の中に複数の焼却設備を備え、なんと16種類ものグリースを使い分けていた需要家さま。高温で運用されるため、グリース選定には常に最新の注意を払っておられました。その結果、グリースの種類は増え、管理負担が大きくなってしまっていました。潤滑士にとって驚きだったのは、ばらばらの荷姿で送られてくるグリースを、時にはヘラまでつかってグリースガンに充填なさっていたことです。潤滑士は「何とかしてあげたい」と強く感じましたが、お客様は「しかたないことだ」と諦めていらっしゃいました。

 そこで潤滑士は、使われている全てのグリースと、機械設備を丁寧に確認し、一部のグリースをシェル ガダス S4 Z100Aへ置き換えて油種統合することを提案しました。結果的に、16種のグリースは10種へと減らされ、管理負担は大きく減りました。需要家さまも「工場での業務量削減で楽になったよ」と喜んでくださいました。

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「油種統合」でグリースの管理を改善! 簡単で誤りの少ない給脂を実現。
設備の多様化や使用環境が厳しくなることにより、設備メンテナンスに求められる頻度や適油選定の重要性は日に日に増しています。シェル ガダス S4 Z100Aをご使用いただき、工場での各種グリース使い分け、管理の統合『油種統合』していただいた事例をご紹介させていただきます。

事例02:耐熱性を活かして、管理負担を増やさずに給脂回数(メンテナンス回数)を三分の一に!

170℃程度の高温に晒される乾燥機と搬送設備を運用なさっている需要家さま。購入時にメーカーから推奨された他社製の多目的グリースを全ての機械設備に使用しておりましたが、特に夏場のグリース流出にお悩みでした。そこで潤滑士は、多目的に使えて、かつ、非常に高い耐熱性を備えるシェル ガダス S4 Z100Aへの置き換えを提案しました。結果として、熱ダレ(グリースの流出)が大きく減り、給脂回数も週3回から週1回へと大きく減りました。置き換えてすぐ効果が見られ、需要家さまは大変にお喜びくださいました。また、油種を増やすことなく置き換えることができたため、管理負担が増えることもありませんでした。

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グリースをシェルガダスS4 Z100Aへ置き換えて、熱ダレと給脂回数を低減へ!
グリース変更により、機械設備で発生するグリース熱ダレを抑制し、設備メンテナンスにおけるグリース給脂回数削減へ!をテーマに、耐熱性及び長寿命性を有する新グリース「シェル ガダス S4 Z100A(リンク)」をご使用いただき解決した、1事例をご紹介いたします。

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ご興味が湧いたら、ぜひお問い合わせを!

需要家さまの全てのご事情が、潤滑士にとって解決すべき課題です。潤滑士は、製品の単純な置き換えから、より広範に渡るご提案まで、良いソリューションを提供できるように心がけています。まずはどんな些細なことでも、お気軽にお問合せからご連絡ください。

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