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潤滑油・グリース講座 - 産業

海洋・港湾土木業界で、生分解性潤滑油の採用は進んでいる?

海洋・港湾土木業界で高まる環境配慮への要求

近年、海洋・港湾土木業界でも生分解性潤滑油への関心が高まり、採用が少しずつ広がっています。

起重機船やアンローダー船をはじめとする各種作業船、さらには港湾設備や海岸工事で使用される油圧機械においても、環境負荷低減を目的とした潤滑油の採用が増えています。

欧州では以前から生分解性潤滑油の使用が普及しており、海洋や港湾エリアでは法令や自治体の規制によって使用が求められるケースもあります。例えばスウェーデンには作動油の環境要件を定めた規格 SS 155434 があり、港湾・林業・建設分野で環境適合作動油を選ぶ際の基準として参照されています。また、EUエコラベルを取得した潤滑油が環境配慮案件で求められることもあります。

また米国では、EPA(米国環境保護庁)の船舶一般許可(VGP)により、オイルが海水へ漏出する可能性のある機器・部位(oil-to-sea interface)にはEAL(Environmentally Acceptable Lubricants)の使用が求められています。2024年には船舶付随排出法(VIDA)に基づく新しい国家基準も公表されており、今後はこの基準への移行が予定されています。

こうした流れは世界的な潮流となっており、日本国内においても環境への配慮を重視した作業船の建造や運用が進んでいます。

海洋・港湾エリアにおける油漏れリスク

海上や港湾エリアで使用される機械には、多くの潤滑油や作動油が使用されています。

例えば、

✔ 起重機船
✔ アンローダー船
✔ 浚渫船
✔ 港湾荷役設備
✔ クレーン
✔ 油圧ショベル
✔ ホイールローダー

などが挙げられます。

これらの機械では定期的な点検や予防保全が実施されていますが、

✔ ホース破損
✔ シール劣化
✔ 整備ミス
✔ 操作ミス
✔ 接触事故

などによる油漏れリスクを完全になくすことはできません。

人間が関わる以上、事故発生の可能性をゼロにすることは困難です。

 

油漏れ事故がもたらす影響

港湾設備や作業船から作動油や潤滑油が海へ流出した場合、その影響は決して小さくありません。

回収作業や復旧対応には多くの費用が発生しますが、それ以上に深刻なのが社会的な影響です。

例えば、

✔ 海上保安庁への報告対応
✔ 発注者への説明
✔ 漁業関係者への対応
✔ 工事の一時中断
✔ 再発防止策の実施

などが必要になる場合があります。

また、回収作業を実施しても、流出した油をすべて回収できるとは限りません。

環境事故は企業イメージや社会的信用の低下につながる可能性があり、長期的な事業活動にも影響を与えかねません。

 

生分解性潤滑油という予防策

こうした背景から、近年は海洋・港湾土木分野において生分解性潤滑油の採用が広がりつつあります。

生分解性潤滑油は、自然環境中で微生物によって分解される特性を持っています。

もちろん、生分解性潤滑油を使用していても油漏れが許されるわけではありません。

しかし、

「漏らさないための対策」と「漏れてしまった場合の環境負荷低減対策」

の両方を考えることは重要です。

特に海洋・港湾エリアでは、事故発生時の環境影響が大きいため、予防的な環境対策として生分解性潤滑油が選ばれています。

 

シェル パノリンが選ばれる理由

シェル パノリンは、高い生分解性と機械保護性能を両立した高性能潤滑油です。

環境への配慮だけでなく、

✔ 優れた潤滑性能
✔ 高い酸化安定性
✔ 長寿命性能
✔ 優れた機器保護性能

を備えており、海洋・港湾土木分野においても数多くの採用実績があります。

環境負荷低減と機械の安定稼働を両立したい事業者にとって、有力な選択肢の一つです。

生分解性潤滑油とは? ~ 環境保護と機械保護を両立
生分解性潤滑油の基礎知識を解説。環境性能と機械性能、選び方のポイントを紹介します。

 

よくある質問(FAQ)

Q. EALとは何ですか?

A. EAL(Environmentally Acceptable Lubricants)とは、生分解性や低毒性などの環境性能を備えた潤滑油の総称です。船舶や海洋設備などで広く使用されています。

 

Q. 日本の作業船では生分解性潤滑油は普及していますか?

A. 欧州や北米と比較すると、国内での採用はまだ限定的です。しかし近年は環境配慮やESGへの関心の高まりを背景に、新造船や環境配慮型案件を中心に採用が進みつつあります。

 

Q. 海へ作動油や潤滑油が漏れた場合、どのような問題がありますか?

A. 回収・復旧費用だけでなく、行政対応、工事への影響、漁業関係者との調整、企業イメージの低下などにつながる可能性があります。

 

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