『低温環境下で使える、潤滑油グリースについて』では、極低温環境にも対応可能な油脂として航空機向けラインナップ:AeroShell(エーロシェル)シリーズをご紹介しました。
実は陸上でも活躍しているAeroShellシリーズについて、今回は非常用自家発電設備に焦点を当ててお伝えいたします。
非常用自家発電設備とは
自家発電設備のうち、災害などによる停電時にのみ稼働し、防災設備(スプリンクラーや排煙装置など)や保安設備(医療機器、冷蔵/冷凍設備、コンピュータなど)に電力供給を行うものを非常用自家発電設備(以下非常用自家発)と呼びます。
自然災害の増加やデータ社会の加速と相まって、防災対策・BCP(事業継続計画)対策の一環としての非常用自家発の重要性はますます高まっていると言えるでしょう。
非常用自家発の原動機にはディーゼルとガスタービンの2種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
そして、実はこの非常用自家発の原動機に、航空技術が応用されているケースがあります。
ジェットエンジンが発電機に?
ガスタービンの構造はジェットエンジンの構造に非常に似ています。
燃焼ガスのエネルギーをタービンを介して発電に利用するのがガスタービン、燃焼ガスのエネルギーの大部分を推進力に利用するのがジェットエンジンです。
そして、ジェットエンジンの技術に基づいて設計されたガスタービンは特に航空転用形ガスタービン(以下ADGT: Aeroderivative Gas Turbine)と呼ばれています。なお、最初から産業として開発されたガスタービンは重構造形と呼ばれます。
ADGTにはジェットエンジンの特徴がそのまま反映されています。例えば
■軽量・小型、高効率
航空機は燃料を抱えた状態で飛行するので、低燃費化が必須です。ゆえに積載量の低減が求められ、ジェットエンジンも軽量化・高効率化を目指し年々進化を遂げてきました。よっては可搬式の発電機としても使用が可能で、実際に災害地や大型イベント会場にて活躍した事例もあります。
■優れた急速始動/停止性
動き始めた航空機があっという間に空へ飛び立つ姿を想像すればお分かりかと思いますが、ジェットエンジンは素早く立ち上がり、最高出力に到達することができます。ADGTも同様に優れた急速始動性を有しているため、緊急時の電力供給に適していると言えます。
ADGTの潤滑方法
ADGTの潤滑にはジェットエンジンと同様、航空用のタービンオイルを用いています。
Shellの航空機用タービンエンジンオイルAeroShell Tubine Oil 500(ASTO 500)は、多くのジェットエンジンメーカーおよび航空部品メーカーより承認を受けており、優れた機器保護性能や、それによるメンテナンスコスト低減効果に関し高い評価を得ています。
■ASTO500のエンジンメーカー承認一覧はこちら。
ADGTへの使用実績も多く、発電設備だけではなく排水機場の排水ポンプや水中翼船のエンジンでも採用されております。
まとめ
非常用自家発は、いざという時にあなたの命やビジネスを守る盾となる存在です。
そんな自家発を安心してお持ちいただくために、航空機産業で磨かれ、世界各国のお客様に選ばれているASTO500をぜひご検討ください。
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