シェル ルブリカンツ ジャパン株式会社

潤滑油グリースコンテンツ

潤滑技術 - 航空オイル編

低温環境下で使える、潤滑油グリースについて

現代の高度な温度管理技術は多くの産業の発展を後押ししてきました。例えば『冷凍車におけるエンジンオイルの管理方法』で登場したコールドチェーンはその筆頭とも言える存在です。
一方で備内の温度域が広がれば広がるほど、機械の稼働環境は過酷になっていきます。
そんな過酷な環境においても機械を守り安定稼働を実現するために、今回は低温環境に対応した潤滑油・グリースをご紹介いたします。

低温帯の定義

一言に低温と言っても、その温度領域はさまざまです。
今回は物流業界(コールドチェーン)で用いられる温度分類から定義を引用したいと思います。温度管理が命のコールドチェーンにおいては、配送商品の特性に合わせて非常に細かい区分がなされています。

温度分類

池田徳光『冷蔵自動倉庫システム』参照

低温環境で起きる潤滑油トラブルとは

潤滑油やグリースは、高温環境下では柔らかくなり、低温環境下では固くなるという性質を持っています。
したがって、使用する低温帯に対応した潤滑油・グリースを選定していないと、潤滑部の動作不良やそれによる機器の故障を招くリスクや、潤滑面へ油が行き渡らず摩耗や焼き付きを引き起こすリスクがあります。

オイルによる低温流動性の違い

一般的な潤滑油・グリースのベースとなる鉱物油は、マイナス20℃前後で凝固してしまうため、特にF1(-20)以下相当の環境で働く設備機械に対しては、幅広い低温帯で使用可能な潤滑剤を選ぶことが重要です。

低温で使用できる潤滑油・グリース

F1級以下の極低温環境に対応した潤滑油・グリースとして、当社のAeroShell(エーロシェル)シリーズをご紹介いたします。AeroShellは航空機向けのラインナップであるため、飛行中の超低温環境にも対応できる設計となっています。以下は製品の一例と、使用温度範囲になります。

AeroShell Fluid…航空用作動油
●AeroShell Fluid 3(-54ºC~+121ºC)
●AeroShell Fluid 31(-40ºC~+205ºC)
●AeroShell Fluid 41(-54ºC~+135ºC(加圧システム), -54ºC~+90ºC(開放システム)

AeroShell Grease…航空用グリース
●AeroShell Grease 14 (-54ºC~+93ºC)
●AeroShell Grease 33 (-73ºC~+121ºC)
●AeroShell Grease 64 (-73ºC~+121ºC)
※AeroShellシリーズの商品一覧はこちらから

なお、AeroShellは航空製品ではありますが、機械側の使用条件をクリアすれば一般的な産業機械にもご使用いただけます。例えば、冷凍倉庫内で使用される特別仕様の電動フォークリフトの作動油にAeroShell Fluid 41をお使いいただいているお客さまもいらっしゃいます。

先ほどの倉庫業法による温度帯分類と、AeroShell製品の使用温度範囲を照らし合わせてみると、このようなイメージになります。(※AeroShell Fluid=ASF, AeroShell Grease=ASG と表記しています。)

まとめ

超低温という過酷な環境から皆さまの大切な設備機器を守るためには、切な潤滑油・グリースの選定が重要です。
当社では、お客さまのご使用中の温度条件に合わせた潤滑油・グリース選定のサポートを行っています。
航空機産業で磨かれ、世界各国のお客様に選ばれているAeroShellを以って、最適な選定に貢献いたします。
ご不明点ございましたら、お気軽に下記までお問い合わせください。

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