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潤滑技術 - 航空オイル編

ピストンエンジンオイルの選定で何が変わる?

エンジン保護のためのオイル選定

レシプロ(ピストン)タイプのエンジンの場合、ダメージが発生する1つとしては、エンジン始動時が挙げられます。つまり、飛行頻度が多い事業者様ほど、エンジンの損傷リスクが高くなる可能性があるため、ピストンエンジンオイルには高いエンジン保護性能が求められます。
また、エンジンオイルの選択は、下記のような事業者様の日々行っている整備費用や機体の安定稼働にも直結するものとなります。

● 修理頻度
● オーバーホール実施の間隔
● 保有する機体の安定稼働

機体整備の重要な作業の1つとしてオイル交換がありますが、適切なオイルの選定をしなかった場合、結果として機体整備費用の増大等の多くのコストがかかる可能性があります。
ある事業者様は、より安価なオイルへの切り替えを決定しましたが、初期コストの節約にフォーカスしたことにより、中長期的な機体整備の全体像が見えなくなってしまい、1年も経たないうちに整備コストが急増してしまいました。そして、全機体の約3分の1は早期のオーバーホールが必要となり、一部の航空機体は高価な部品を交換する必要に迫られました。

航空機の整備に関わる真のコストとは?

下記は、あくまで一例ではありますが機体の使用頻度が多く定期的な整備を要するお客様から得られた情報を元に試算したものとなります。これは、簡単に考えてしまいがちなエンジンオイルの選択がいかに重要かを示しています。航空機の整備に関わる真のコストとは

オイル選定で変わること

ピストンエンジンオイルの選定で、貢献できるメリットについていくつかご紹介します。
1. 早いエンジン始動
2. 良好な耐摩耗性
3. 様々な気候に適応できる商品設計
これらを満足できる商品が、お客様の所有されている機体の整備や安定稼働に大きく貢献できる商品だと考えております。

1. 早いエンジン始動

エンジン摩耗発生の約80%はエンジン始動時と言われています。始動時はオイルの温度が低く、粘度が高いためクランクケースからエンジンへのオイルの移送に時間がかかってしまいます。もし始動時でも粘度を低く保つことができれば、より早くエンジンを保護することができます。

2. 良好な耐摩耗性

早期のオーバーホール要因の1つとして、エンジン内の摩耗損傷があります。適切な耐摩耗剤を配合することにより、金属間の摩耗損傷を防止することができます。
耐摩耗性の比較のため、始動時のカムとリフターの接触を再現する試験を実施した結果は下図(試験後のカム表面の拡大画像)のとおりで、どちらのオイルがよりエンジン保護性能に優れているか一目瞭然です。

カムリフタ試験

3. 様々な気候に適応できる商品設計

シングルグレードオイルは、使用できる環境または温度条件が限定されます。一方で、マルチグレードオイルは、温度変化に伴う粘度変化も小さく、様々な環境(季節・就航地など)に対応できるため、通年同じオイルを使用することが可能となります。

まとめ

ピストンエンジンオイルの選定によって、お客様の所有機体の安定稼働や整備コストの削減に貢献できる可能性があります。一度オイルの見直しを本格的に検討してみてはいかがでしょうか?
当社では、エーロ シェル オイル W15W-50という商品をラインナップとして取り揃えており、ご興味がありましたら、是非ご検討ください。
ご不明点ございましたら、お気軽に下記までお問い合わせください。

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